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実は超重要!知っておきたい軒天の役割と注意点

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軒天 屋根 建築 家の構造

高山市・飛騨市にお住まいの皆さん、雨漏りに強い『屋根の森』です。


あまり耳にすることも少ない「軒天(のきてん)」という言葉。

実は屋根にとって無くてはならない、とても重要な役割を果たしていることをご存じでしょうか。

今回は「軒天って何?」という方に向けて、軒天の役割と注意点をご紹介します。

軒天は家のどの部分?

 

軒天(のきてん)は、簡単に言えば屋根の裏側の部分のことです。

住宅を見上げると、外壁の外側に突き出している屋根を軒といい、その裏側が「軒天」です。

また、バルコニーやベランダ、外階段裏側のことも軒天と呼びます。

軒裏、軒天井と呼ばれることもあります。

軒天
突き出している屋根の裏側、白い部分が軒天

軒天の役割って何?

住宅全体を見た時、軒天は一見あまり目立たない存在のように思われるかもしれませんが、

実は次のような重要な役割を担っています。

○雨漏りや日差しから外壁を守る

雨漏りをひきおこす原因の一つに外壁の劣化があります。

では、外壁の劣化はどうして起こるのか、もちろん経年劣化もありますが、

雨水や日差しが直接外壁にあたることで劣化を早めてしまうのです。

外壁にとって軒天は雨傘であり日傘です。雨水は軒天をつたって下に落ち、

外壁に直接あたるリスクを減らすことができ、日差しも軒天によって遮られる箇所ができるのです。

逆に言えば、軒天がない住まいは、外壁に雨水や日差しが直接あたり、

軒天がある場合によりも劣化が進みやすいため、雨漏りのリスクも高くなるので注意が必要です。

○家の美観を良くし、維持する

もし軒天がなければ、野地板や垂木といった屋根の下地材が見えてしまい、決して美観が良いとは言えません。

住宅は下から見上げることが多いため、意外と目につくのが軒天です。

一見目立たないように思われますが、軒天は、住宅の外観を決める重要な役割を果たしているのです。

木目調他、意匠性の高い軒天にしている住宅もあります。

○火災の延焼を防ぐ

万が一火事が起きた場合、軒天にケイカル板やスラグ石膏板など不燃性の素材を使用していると、

屋根への延焼を最小限に防ぐことが可能になります。

軒天は、火災の延焼を防ぐ重要な役割があるのです。

軒天をやりかえる場合は、不燃材を使用することをオススメいたします。

○屋根裏を換気する


軒天によっては、換気口や細かい穴があいた板が取りつけられている場合があります。

これは、屋根裏に滞留した湿気や熱気を排出する換気を行う、内部結露を防ぐためのものです。

湿気や結露は放置すれば、カビの発生や建物の腐食につながり、家族の健康被害や

建物強度の低下を引き起こす可能性があります。

そういったことを防ぐ屋根裏の換気機能として軒天は重要です。

このように、軒天は住まいにとってとても重要な役割を果たしています。

破損を放置した場合の危険性

いくつもの重要な役割を持っている軒天。

破損した場合にはいろいろな不都合が起きてしまうのは想像にたやすいですね。

台風など強風をともなう雨が打った場合、軒天の破損した箇所から雨や風が吹き込み、

雨漏りや屋根や天井がはがれてしまうことにつながる可能性もあります。

あるいは、軒天の破損は、屋根のどこかに不都合が生じているサインの場合もあり、

そのまま放置していると屋根などの劣化に拍車をかけてしまいかねず、注意が必要です。

もし雨染み、色褪せ、黒ずみなどの劣化に気付いたら早めに修理することをオススメします。

まとめ


いかがでしたか。今回は軒天についてご紹介しました。

普段なかなか意識しないかもしれない軒天ですが、住まいにとって大変重要な役割を担っています。

屋根裏に蜂の巣ができてしまい、それを業者の人が撤去する様子をテレビで

見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

軒天の劣化は、そのような大変な状況の原因になりかねません。

住まいの良いコンディションを維持していくためにも、軒天に不都合を見つけたら

早めにメンテナンスすることをオススメいたします。