高山市・飛騨市にお住まいの皆さん、雨漏りに強い『屋根の森』です。
中学生の子供たちは現在テスト週間なんですって。
大人になるとテストって響きが懐かしく感じますね。
さて、そんな今日は瓦のテスト・性能試験についてお伝えしていこうと思います。
瓦の性能試験
瓦は他の屋根材に比べて総合的に日本の屋根には一番合っていると言われています。
夏涼しくて冬暖かいとか感覚的なことを言われることも多いのですが、様々な試験をしているんです。

画像引用元 http://www.kawara.gr.jp/03_seinou/seinou.shtml
定期的に行われている試験と、毎日行われている試験があります。
毎日製造に合わせて行われている試験は『吸水試験・曲げ破壊荷重試験』。
定期的に各メーカー・商品ごとに行われ試験が『漏水試験・凍害試験・耐風試験』。
その他に組合で共通で行う試験なんかもあります。 ということで、今日はどんな試験を行ってるのか少し紹介したいと思います。
・吸水試験
これは瓦製造時に毎日行われるサンプリングテスト。
生産ロットごとに管理されており、乾燥させた状態の瓦を水に約24時間浸して吸水率を測ります。
この吸水率が高くなってしまうと寒冷地での凍害が出やすくなってしまうので、数値管理をしています。
JIS規格では12%以下と定められていますが、僕らが普段使っている三州瓦では6%前後の低い吸水率になってます。
・曲げ破壊荷重試験
こちらも瓦製造時に毎日行われるサンプリングテスト。
屋根には局部的に大きな荷重のかかる場合があるので、それを想定した試験です。
曲げ破壊荷重を計測できる試験機に瓦を乗せて荷重をかけて割れた時の強度を計測します。

JIS規格の曲げ破壊荷重テストでは1500N(153.0kgf)以上の強度が必要と定められていますが、三州瓦の荷重テストでは1.5倍以上の強度が確認されているそうです。
つまり153キロの人が乗っても割れないってことですね。
・漏水試験
こちらは定期的に行われている試験とのことですが、模擬屋根に瓦を並べて上部から散水し雨漏りしないかという試験を行っています。
これは各メーカーで商品ごとに行われています。
1時間当たり180mmを想定した降雨試験だけでなく、台風を想定した強風雨試験も行われており、確かな防水性能を確認ています。

・凍害試験
毎日測定されている吸水率だけでなく、定期的に凍結と融解を繰り返して瓦の耐久性を確認する試験があります。 寒冷地では凍結と融解による損壊に強い品質が必要なんです。
水中に24時間以上浸して吸水させた後に、−20度で8時間以上凍結させるサイクルを30回繰り返して実施されます。
建築外壁材料の対凍害試験は気中凍結気中融解300サイクル試験も組合で実施しひび割れ、剥離は認められず確かな耐寒性能が実証されています。
と言っても自然現象は試験よりも過酷であり様々な条件によって凍害が起きてしまうこともありますのでご注意ください。

・耐風試験
台風や強風などに対しての耐風試験も各メーカー・各商品ごとに定期的に行われています。
風によるめくれあがりを防ぐためにどれくらいの強度があるかを計測しています。
現在は、瓦一枚に対して釘を一本ずつ固定し瓦同士が組み合わさる防災機能を備えており、耐風強度はかなり高くなってきています。

まとめ
屋根材は日々、様々な試験を行って性能を確認されています。 JIS規格に定められた数値よりも厳しい性能試験を突破した瓦が現場に届くんですね。
ちょっと難しい内容のブログ記事になってしまいましたが、少しでも安心に繋がってくれたら嬉しいです。
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