高山市・飛騨市にお住まいの皆さん、雨漏りに強い『屋根の森』です。
今回は瓦修理のお客さんにいただいた質問からブログ記事にしたいと思います。
廃盤商品だから葺き替えしかできませんと言われた
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屋根に使用している瓦が割れてしまって交換修理工事をしてもらおうと業者に相談したところ、こんな答えが返ってきたそうです。
『この瓦は廃盤商品だから、葺き替え工事しかできません。』
お客さんとしては1枚割れただけなのに、全部葺き替えなきゃなの?って驚いたそうです。
1枚の交換で数千円〜数万円の修理工事が葺き替え工事となったら100万円オーバーになっちゃう訳ですもんね。
瓦メーカーも廃業された会社も多いし、廃盤となった商品も数多くあるのでこういうことも起きてしまうのは仕方がありません。
そんな時の対応について書いていきますね。
お家に補修用の在庫がないか確認する
まず最初に行うのがお家に補修用の瓦が置かれていないかの確認です。
新築時に屋根工事店さんが補修用にと瓦を置いていってくれている場合があります。
自宅の裏なんかに置かれてることがあるので、当時を思い出すか探してみてください。
廃盤瓦をネットワークで探す
僕たち屋根工事業界の横のネットワークを駆使して廃盤となった瓦を在庫しているところがないか聞いてみてます。
運良く見つかることもありますが、さすがに見つからないことも多々あります。
代用品で修理する
廃盤瓦と同じモノが見つからなかった場合はどうするか?
代用品を探します。
瓦の寸法を確認して現在販売中の瓦の中から同じようなサイズの瓦を探して代用します。
平板瓦の場合は働き幅が306mmのモノが多かったりと現場で瓦を少し加工することで代用することができる場合もあります。
小さな面を葺き替えて再利用する
しかし特殊な形状や大きさのため代用品がない場合もあります。
そんな時は奥の手を使います。
目立たない小さな面の瓦をめくって葺き替えして、めくった瓦を目立つ面に持ってくるという方法。
例えば、寄棟屋根だったら小さな三角の屋根面だけを別の瓦に葺き替え工事を行い、そこでめくった瓦を再利用して補修するとか。
例えば、1階部分の小さな屋根面があればそこだけ別の瓦に葺き替え工事を行い、補修用の瓦としてめくった瓦を再利用して補修するとか。
最終手段の葺き替えよりは金額を抑えることができますので。
この工事が行えない場合もあるので一概にオススメできない場合もありますけどね。
全面葺き替え工事
最終手段が全面葺き替え工事です。
これならば瓦だけじゃなく、どんな屋根材でも対応できます。
建築後の年数によっては他の部分が傷んでいたり雨漏りしていることもあるかも知れません。
そうなったら覚悟を決めて葺き替え工事の選択も必要かも知れませんね。
きっかけは瓦1枚の破損からかも知れませんが、点検によって不具合が見つかることもありますからね。
っという訳で廃盤商品となった瓦を交換する方法について書いてみました。
参考にしていただけたら嬉しいです。
ちなみに和瓦の場合は今も昔も形状が変わっていないため瓦が割れてしまっても簡単に補修することが可能です。
和瓦ほど補修に強い屋根材って他にないのが凄いなって思ってます。
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(お問い合わせ内容に、ご希望の日程の候補日をいくつかご記入いただきますとスムーズです)
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