和瓦にのみ表現される『切落』と『削ぎ』の違い。
- 屋根・瓦の豆知識

高山市・飛騨市にお住まいの皆さん、雨漏りに強い『屋根の森』です。 雨漏り修理や屋根修理を行っているとちょっと気になるマニアックな話を今日はお伝えします。
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瓦店として少しマニアックな部分に切り込みますのでついて来てくださいね。 和瓦はJIS規格によってサイズ規定がされており、多少の違いはあるが古い和瓦の修理にも簡単に対応できるのがポイント。 しかしサイズや色などが同じでも実は一点だけマニアックな部分に違いがあり、屋根修理などでは同じタイプで修理するようにしています。 瓦の頭側がスパーッと切った状態のように直角になっているのが『切落(きりおとし)』。 頭側が少し緩やかなカーブを描いて面を取ってあるのが『削ぎ(そぎ)』と呼ばれています。 削ぎは地域によっては『面取(めんとり)』と呼ばれています。 瓦自体の見ための違いであり屋根面の表情を左右する部分なんです。 現在の和瓦の主流はこちらの削ぎ・面取になります。 釉薬を使って発色させる釉薬瓦はほぼこちらの瓦になります。 瓦の頭部分に柔らかなカーブがあり、屋根全体も柔らかく葺き上がります。 こちらは古いいぶし瓦の屋根や、社寺仏閣に使われていることが多い和瓦です。 スパッとした切り口がシャープで屋根に重厚感を感じさせるのが特徴。 ![]()
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