雨漏り修理の費用ってどのくらい?
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飛騨地域にお住まいのみなさん、屋根の森です。
雨漏り修理の御相談を頂く際に修理費用の相場を聞かれることがよくあります。
確かに雨漏りの修理をすることは滅多にないことなので相場はわかりづらいですよね。
実際のところ雨漏りの原因となった箇所や損傷度合い、修理の範囲によって金額が違うのですが、ある程度の目安があると安心ですよね。
そこで今回は損傷レベルを3つのケースに分けて各レベルで必要な修理内容と修理費用の相場をお伝えします。
ケースA 軽度の損傷
損傷箇所が目で見てわかる損傷がこれにあたります。
豪雪地帯で言えば雪下ろしの際に誤って瓦を割ってしまったり、スコップなどで板金に穴を開けてしまったことにより発生するケースが多いようです。
このような場合の対処方法ですが瓦の場合は割れた瓦の交換、板金の場合は穴があいてしまった箇所をコーキングで埋めるという修理になります。
修理にかかる時間は交換する瓦の枚数や空いてしまった穴のサイズによって変わりますが大抵の場合は30分から1時間程度で完了します。
費用について5000円から高くても3万円程度を見ていただければ大丈夫かと思います。
もし思ったより損傷が大きかった場合は着工前に見積もりを出してもらうと安心です。
ちなみに1日で修理が終わらないほどの損傷の場合、屋根の森では先に応急処置だけさせていただき、後日しっかりとした修理のお見積もりを出すようにしています。
ケースB 中程度の損傷
屋根材自体の寿命は迎えていないはずなのに一部分だけから雨漏りするといったケースが当てはまります。
屋根材が10年程度しか経っておらず雨漏りが発生する場合、施工不良もしくは下地の防水シートの劣化が原因である可能性が高いと思われます。
そのため対処方法としては施工不良であれば原因箇所の調査を行い、該当箇所を修理、防水シートの劣化であれば該当箇所の屋根材をめくって防水シートの張替え後屋根材を吹き替えるといった修理が必要になります。
なお瓦屋根の場合は雨漏りしている部分だけ瓦をめくれば修理可能ですが、板金屋根の場合は屋根材の種類や吹き方によって想像以上の範囲をめくる必要が生じる可能性があります。
修理にかかる時間は雨漏りの規模にかなり影響されますが、修理開始から完了まで2日から4日程度かかると思います。
とはいっても雨漏りを止める処置は1日でできることが大半ですので、過剰に心配する必要はありません。
修理費用ですが大体の場合、最低で10万円程度で、平均30万円程度が相場です。
なお雨漏りの修理においてもっとも専門知識技術が要されるのがこのレベルの損傷の修理です。
金額も気になるところだとは思いますが、それよりも保証を付けてくれる等安心して任せられる業者を選ぶことのほうが大事です。
また業者によって修理方法についての考え方が異なることがあるため、2社から見積もりをとって一番納得できる提案をしてくれた業者を選ぶのも良いかもしれません。
ケース c 重度の損傷
瓦屋根であれば屋根材の下に貼られている防水シートの寿命、板金屋根であれば屋根材自体が寿命を超えて劣化したことで雨漏りが発生しているようなケースがこれにあたります。
このようなレベルの損傷になると原則として屋根の葺き替えが必要になります。
吹き替えにかかる期間としては修理規模に応じて1~3週間程度です。
屋根材をめくっての作業となることから雨漏りリスクを避けるために晴天が2、3日続く予定の期間を選んで工事を行う必要があります。そのような事情から天候により開始日が遅れる可能性があります。
費用については一般的な家屋の屋根全体の吹き替えの目安としては最低でも50万円以上は見込んでおく必要があります。
平均的な費用イメージとしては板金屋根で100万円程度、瓦屋根で300万円程度かと思います。
吹き替えの場合、施工方法に違いは出にくく材料の品質や施工する職人の腕によって金額が大きく変わってくることが多いのが特徴ですので、相見積もりを取って比較するよりも予算を正直に伝えて交渉してみると良いかと思います。
損傷度合いや雨漏りの発生原因によって修理費用が大きく変わってくることはお伝えできたかと思います。
損傷してから雨漏りが発生するまでにはある程度の期間がありますので、
年に1回で構いませんので点検をすることで、損傷の早期発見ができれば
軽度の修理で納めることができて安心です。
ぜひ定期点検をご検討下さい。