死語になりつつある『うだつが上がらない男』の語源は瓦屋根だった
- 屋根・瓦の豆知識
高山市・飛騨市にお住まいの皆さん、雨漏りに強い『屋根の森』です。 先日、お婆ちゃんと会話の中でめっきり使われなくなったコトバが出てきました。 こういうコトバって使われなくなって死語なんて言われちゃうんですよね。 ということで、今日は瓦にまつわるちょっと昔のコトバについて書いてみます。 『うだつの上がらない男』の語源は瓦屋根だった僕らくらいの年代の方まではこのコトバって聞いたことがあるんじゃないでしょうか? 「うだつの上がらない男だねぇ・・・」 これってマイナスの印象のあるコトバ。 "世俗的な意味での出世が中々できない、金銭的に恵まれる状況にならない、などの意味の表現。(引用元 実用日本語表現辞典より)" っということで、ダメな男だねぇって言われてるようなものです。 このコトバの中で出てくる『うだつ』というのが実は瓦屋根に関係することなんですよ。 うだつ(卯建・宇立)は、隣家との間に作られた延焼防止のための防火壁のこと。
瓦屋根の両サイドにある一段高くなった壁のような物の上に瓦が葺かれている部分のことをうだつと言います。 もともとは延焼防止のためのものだったのですが、段々と装飾性が高まっていくことで設置するためにはそれなりの費用がかかるように。 隣近所と競って華美なうだつが作られていくようになったとも言われてます。 つまり「うだつが上げられる男」は財力を持っている男ということに。
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