飛騨地域の皆さん、こんにちは。屋根の森です。

今年3月、許可なくリフォーム工事をしたとして男４人が建設業法違反（無許可営業）の疑いで

逮捕され、大きく報道されましたね。

　彼らは被害者の家を訪問して『点検で近くを回っていたら、お宅の屋根が壊れているのが見えた』

などと言葉巧みに顧客を騙し、契約を結んでいたとみられています。

そこで今日は悪質な点検商法について書きたいと思います。

点検商法、その実態とは

　警視庁が調べたところ、今回逮捕された男らがリフォームの依頼者から得ていた代金は、

他社と比べて基本的に倍以上とかなり高額で、代金のうち実際に工事にかかった費用は

3割程度だったとのこと。

売り上げは19～24年に関東地方で100億円以上だったとのことです。

　また、昨年1年間に全国で摘発された点検商法事件は前年比28件増の66件で、

統計を取り始めた2010年以降で最多でした。

昨年摘発された事件の被害者141人のうち、65歳以上が7割近くを占めた

とのことです（朝日新聞より引用）。

昨年、屋根の森で依頼を受けた雨漏り修理の現場でも過去に別の業者に

杜撰な工事をされたことが原因で雨漏りが起こっている事例が複数ありました。

悪質な業者はきちんとした屋根の知識がないことが殆どで中には全く意味のない

コーキングや逆に雨漏りを発生させてしまう施工がしてあることもあります。

　報道されたような悪質な訪問業者は決して遠い都会での出来事ではなく、

身近に起こっていて、いつ皆さんご自身の身に起こってもおかしくないことです。

騙されないために注意すること

〇突然訪問してきた業者には安易に点検させないようにしましょう。

　屋根の上に上がらせない、ことが大事です。

〇保険金を利用できるというトークには気をつけましょう。

「保険金で自己負担なく工事ができる」と勧誘されても、実際に保険金が

支払われるかはわかりません。

また、保険金の請求は加入者自身で行うことが基本です。

保険金の申請については業者ではなく必ず契約している保険会社

または代理店に直接尋ねましょう。　

〇悪質業者の定番トークを知っておきましょう

　「近くで工事をしている者です。工事の挨拶に来ました。」といって訪れ、

 「お宅の瓦がずれているのが見えましたよ」「屋根が浮いているみたいですね。

無料で点検してあげます」と言われると、近所の人も頼んでいる業者だと

安心してしまいがちです。

 「近所をドローンで撮影していたら屋根が傷んでいるのが見えました。

知り合いに業者がいないなら見てあげますよ」など、親切を装うトークも定番です。

　このような勧誘をされたら要注意です。

〇屋根や家のことで気になることがあったら信頼できる地元の業者に頼みましょう。


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