日本独自の単位『尺貫法(しゃっかんほう)』は意外と身近にある
- 投稿日:2022年 6月17日
- テーマ:屋根・瓦の豆知識

僕らが働く建築現場ではcm、mmといった単位の他に日本独自の単位である尺貫法(しゃっかんほう)が使われることがあります。 頭の中で猛烈に計算をしてメートル法に変換してます。 馴染みが薄くなってきた尺貫法ですが、意外と身近にあるんです。
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話が脱線してしまいましたが、日本独自の単位でしたね。 いろんな独自の単位がありますが、お酒を飲まれる方だと1升とか2合なんかは馴染みが深いですよね。 1合は約180ミリリットルで、1升は約1.8リットルです。 おっとっと、話を戻したはずが戻り切ってませんでした。 尺貫法の単位は建築の世界に実はたくさん残っています。 よく耳にされるのが坪(ツボ)という単位ではないでしょうか? この土地って何坪くらいあるの?とか建坪は50坪ですとか。 1坪=約3.3㎡で計算することができますが、3.3㎡ってイメージが湧きませんよね? そんな時は畳をイメージしてください。 畳にも実はいろんな寸法がありますが、それは少し置いておきましょう。 畳を使った単位で帖(じょう)という単位があります。 6帖の和室とか聞いたことあるかと思いますが、畳6枚分の広さの部屋のこと。 そして1坪というのは畳2枚分のスペースのこと。 つまり1坪=2帖。 畳の長手寸法は約1820mmですが、1間(けん)と呼ばれます。 これが間口(まぐち)はどれだけ?って聞かれたりする時の基準なんです。 家の間口は4間あるということは、7.28mということになります。 1坪は1間×1間=1.82×1.82=約3.3㎡となります。 僕たち屋根業界ではもう少し小さい単位の尺(しゃく)や寸(すん)が使われます。 1尺=約30.3センチですから軒の出が2尺と言われると約60.6センチ出ているということ。 他にも瓦の働き寸法が265mmは8寸7分5厘とか、1寸大きい=約3.03センチ大きいなど。 余談ですが、童謡で『アルプス1万尺』がありますが、約3030mの山々ってことです。 逆に『一寸法師』は約3.03センチの小さな方なんですね。 ということで、今日は日本独自の尺貫法について書いてみましたが、意外と身の回りにたくさんあるので気にしてみてくださいませ。
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