雨樋とは、屋根面を流れていく雨水を集めて、下水や地上へ誘導する設備のことです。
腐食の原因となる雨水が、住宅に侵入することを防ぐ重要な役割を果たします。
雨樋がないと、屋根から外壁に雨水が直接流れていくことになるため、外壁がすぐに劣化してしまいます。
さらに、屋根から地面に直接水が落ちていった場合にも、住宅物の基礎が老朽化しやすくなるのです。
雨樋は、普段はあまり気にすることがない箇所かもしれませんが、実は住宅全体を守るための、大切なものなのです。

・ゴミがたまって詰まる
水が流れなくなってしまうと過度な水圧がかかり、雨樋が破損する場合があります。
・つなぎ目のズレ
雨樋はパーツを組み合わせて作っているので、つなぎ目にズレが生じると雨水がもれる場合があります。
・ヒビ割れ・ゆがみ
経年劣化やつなぎ目にかかる負荷によってヒビ割れやゆがみが生じ、水が正常に流れなくなる場合があります。
・雨樋を支える金具の錆び・折れ
建物に固定するために使用した金具が劣化すると雨樋を支えられなくなり故障に繋がります。

雨水が漏れたりあふれたりしている雨樋を何カ月も放置していると、次のような二次被害が起こってくることもあります。
・屋根や外壁の劣化が速まる
・雨漏りやシロアリの発生の恐れが高まる
・雨だれ、雨染みが発生する
雨樋の不具合を発見したら早急に対処する必要があります。