「屋根の森」はどんな価値をお客さまに与えられるのか
雨漏りSOSのお電話
実のところ、今回の記事はブログでは書くつもりはなかったのですが、 主人が「それ、文章化した方がいいよ」と言うので書いてみますね。 先日のこと。 一本の電話が鳴りました。 ![]() 「いま雨漏りしてるんだけど、屋根に雪がある限りはなんともならんよな?(修理できんよな?)」 とのこと。 飛騨地域ではよくある「すが漏れ(凍み上がり)」という現象です。 (※雨がだだ漏れしているわけではないです) (※すが漏れについて詳しく知りたい方は、本記事の最下部をご覧ください) お客さんのおっしゃる通り、屋根に雪がある状態では修理ができません。 雪解け後の春を待たねばなりません。 屋根のことをよく知っている主人の考えはこう。 「今行ってどうにかなるなら、いくらでも行くけど、どうにもならんのに行っても仕方ない。」 (※ちなみにすが漏れは、雨のだだ漏れではないのでしばらくすると止まります) それもそうだけど、でも、屋根に関してほぼ素人の私からしたら、こう思う。 とにかく来てもらいたい。 心配で眠れん。 実情を見てもらって、安心したい。 先ほどのお客さんも、納得はしてくれているけれど、それでもやっぱり不安そう。 ここで「センスは知識からはじまる」という本、登場w ちょうどこのタイミングで読んでいた本。 ![]() 以下抜粋------------------------------------------------------------------------ すべての仕事において"知らない"は不利。 コンビニで働く人は、「便利さ」という価値を顧客に与える仕事に就いているのですから、 便利とはどういうことかを知っていなければなりません。 便利さとは、どのくらいの価値があることなのか。 どういうことをするとその価値がキープできるのか。 そうした知識がなければ、マニュアルどおりに動くしかなくなります。 すべての仕事は価値を創造していくことで対価を得ています。 -------------------------------------------------------------------------------- 私が思ったこと。 「屋根の森」は、どんな価値をお客さんに与えられるのか? ......それは、衣食住のうち、住の「安心・安全」だよね。 いま電話をくれたお客さんを安心してもらうには、どうしたらいい? 効率はよくないけど、今行っても意味ないかもだけど、お客さんの家に行くべきじゃないか? その旨、主人に伝えたら「おまえいいこと言うじゃん、確かにな」と、すんなり現地に向かっていきましたw それはともかく。 「安心・安全」を提供という視点から考えると、いろんなサービスのアイデアが浮かんでくるものですね。 当たり前っちゃ当たり前なんだけどw 追記: デザインセンスを磨きたくて購入した「センスは知識からはじまる」。 センスないとあきらめていましたが、知識から始まるなら今からでもいけるかも?! という動機で手に取ったのですが、 上記以外にも思わぬ収穫があって大満足な本でした。 ~~~すが漏れとは?(以下、(財)日本金属屋根協会HPより抜粋)~~~ 寒い地方の建物で、冬になると室内の暖気や昼間の太陽熱のため屋根上の雪が融けて水となり、軒先に向かって流れます。 このとき軒先が外壁より突出していて、屋根面が外気温によって冷えていると、融けた水は軒先で凍ります。 その結果、つららや氷提ができます。 この氷提のため、あとから流れてきた水はプール状となり、屋根面の少しの欠陥部分からでも室内に侵入します。 この現象を「すがもれ」といいます。 もちろん、屋根面の防水性が完全であれば、すがもれが発生しても水漏れは起こりません。 (瓦は何十年ももちますが、下地の防水シートには寿命があります) |
しごとばをカフェ化する
ゆたかな空間づくり、たのしい。
屋根の森、ただいま事務所をもようがえ中。 |
お客さまへのお手紙はゆずれない。
- 投稿日:2017年 2月 1日
- テーマ:おすすめな本
お手紙を書くときのお伴な本。
地元新聞にお客さまが載っているのを拝見したり、県外のデパートでお客さまが作られたお野菜や果物をお見かけしたりするにつけ、つい嬉しくて手紙を出してしまいます。 そんな私に、本好きの主人が「これ読んでみたら?」を渡してきた本がこちら。 『日本の大和言葉を美しく話す~こころが通じる和の表現~』 話は逸れますが、主人は結構本を読みます。そして読み終わった本を「読むといいよ」と私に渡してきます。読むのが遅い私、到底おいつけるはずもなく、たまりにたまっています...汗 ところが今回は、本の帯にあった言葉に感じるものがあり、すぐ読み始めました。笑 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 妥協するではなく折り合うと言えば、 引き下がったのではなく、大人な対応という印象に変わります。 大和言葉の魅力を、暮らしに取り入れましょう。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この本から学んだこと、お客さまへのお手紙にかなり盛り込んでいます。 結果、お客さまからわざわざお礼のお電話をいただくこと、実は結構あります。一番嬉しかったお言葉はこれ。 「死ぬまで宝物にします」 もったいないお言葉です。 たかが手紙。でもお客さまに喜んでもらえることをなるべくたくさん、していきます。 |