高山市・飛騨市にお住まいの皆さん、雨漏りに強い『屋根の森』です。
先日、屋根修理にお伺いしたお家の瓦屋根がとある施工方法で修理されていました。
屋根のリフォーム工事で悪徳訪問販売業者がよく行う工事の一つがラバーロック工法。
今回はラバーロック工法の修理のデメリットについてお伝えしていきたいと思います。
ラバーロック工法とは
古い和瓦のお家で施工されてしまっていることが多いのが
ラバーロック工法。
和瓦の上下左右をコーキングやボンドで接着するのがラバーロック工法です。
古い和瓦の場合は瓦が釘で留めつけられていないこともあり、
瓦同士を接着することで瓦が飛んだりズレることを防ぐ
という説明でリフォーム工事の一つとして提案されることがあります。
でもね・・・
僕たち屋根工事業者がオススメはしない工法です。
なぜならば
瓦と屋根下地が留め付けられている訳ではないから飛ぶこともあるし、
瓦同士の隙間を埋めることで新たな雨漏りに繋がってしまうこともあるから。
根本的な解決ではないからです。
しかもコーキングを塗るだけなのに悪徳訪問販売業者は
法外な値段で仕事をとっていくことがあるから、
僕らからするとほとんど意味がない工法なんですよね。
ラバーロック工法での修理時のデメリット
屋根の森YouTubeチャンネルでも解説していますので、
こちらもご覧いただけたらと思います。
https://www.youtube.com/shorts/UThHUwgXr40

ラバーロック工法で瓦同士が接着されていることで、
屋根修理時に不具合があるんです。
結果として通常の修理よりも手間が掛かってしまい
工事価格が高くなってしまいます。
え?なんで高くなっちゃうの?って思うかも知れませんが、
詳しく説明していきますね。
まずは、瓦同士がラバーロック工法で接着されている場合に
瓦を外そうとするとどうなるでしょうか?
正解はくっついている瓦が全部一緒にめくれてしまうんです。

冷静に考えると分かるかとは思いますが、ちょっとビックリしますよね。
このままくっついた状態で瓦を屋根から撤去していくことができないため、
一枚一枚を切り離していく必要が出てしまいます。
瓦一枚の破損の時も周囲の瓦が全部めくれてしまうので、
切り離す必要があります。
切り離すにはカッターナイフを使って
コーキングを切っていくしか方法がありません。

これが意外と力がいるんです。
コーキングの塗られている厚さにもよりますが、
上手くやらないとカッターの歯が折れてしまうこともあるくらい。
しかも修理する場所全ての瓦同士の接着を切り離す
という作業が出てしまいます。
先日の現場は恐ろしいことに葺き替え工事だったので・・・
1000枚以上切り離す必要があって職人さんたちの手作業で行いました。

取り外すだけで手間が掛かってしまうため、
通常の修理や葺き替え工事よりも作業日数が増えてしまい
その分がプラスになってしまいます。
っということで、ラバーロック工法の修理時の
デメリットについてまとめておくと。
接着部を切り離すために手間が多く掛かってしまうことで、
結果として修理費用が高くなってしまうということ。
ラバーロック工法での屋根リフォームを検討される方は
この部分も考慮に入れておいてくださいね。
屋根の森としては、ラバーロック工法をオススメするのではなく
お困りごとの根本解決ができるような提案をしていくスタンスです。
ラバーロック工法を検討される前にお気軽にご相談くださいね。
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