なぜ地震で瓦が崩れるの?それは釘で固定されていないからです!


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高山市・飛騨市にお住まいの皆さん、雨漏りに強い『屋根の森』です。

東日本大震災からすでに10年が経過し、時の流れの早さにビックリです。

阪神淡路大震災からは26年の月日が経過しているんですね。

大きな地震が来ないことを切に願っています。




なぜ地震で瓦が崩れるの?


地震の起きた後のテレビ中継等で瓦が屋根から崩れ落ちている映像が流れました。

コメンテーターの方がいろんなことを言ってましたが、果たして屋根のプロの言葉だったでしょうか?


・地震で瓦が落ちて危ない。

・瓦は地震に弱いから使わない方がいい。

・瓦なんて使ってるから家が崩れるんだ。


などなど、瓦が悪いというような表現をされていましたが、本当にそうなのか?

この誤った認識は、情報不足から起こってしまっているのだと思います。

瓦が落ちるのには理由があり、建築基準法の改訂との関係もあるんです。


まずは、瓦が落ちるメカニズムからいきます。

原因は『瓦の留めつけがされていないから』です。

古い瓦屋根は釘などで留めつけがされておらず、葺き土と呼ばれる土の上に瓦が乗っていただけなんです。





これは土葺き(どぶき)と呼ばれる施工方法です。

横から見ていただくとこんな風になっていました。




写真のように、葺き土の接着力だけで屋根についている状態。

経年劣化で土も痩せてきてしまい、接着力は落ちてきます。

古い瓦屋根の上を歩くと瓦がズレてしまうこともあるくらい。

だから、地震などで大きな揺れがくると釘などで留まっていないのでズレたり、落ちたりします。



先人達の知恵と想い


釘などで留まってなければ瓦が落ちちゃって危ないよねと思われるかも知れませんが、実はここに先人達の知恵と想いが込められていたんです。


地震が来た際に瓦を屋根から落とすことによって、家自体が崩れてしまわないようにという知恵だったんです。

瓦よりも家の方が大事なので、家財を守るため、人を守るために瓦を屋根から落とすということ。


瓦がこの工法で屋根から落ちるのは、ある意味正解だったんです。



建築基準法の改定


しかし、阪神・淡路大震災以降に建築基準法が改定され、建物と瓦の考え方が変わってきました。

簡単に言うと、瓦が落ちては危ないので落とさないように施工することと。

具体的には瓦を留めつけるために、釘を打って施工をすることになったのです。





この地震に強い施工方法では、横桟木と呼ばれる木に、瓦の裏部分にあるツメを引っ掛けて釘で留めつける『引掛け桟瓦葺き工法』となっています。

以前の住宅金融公庫の仕様基準では4枚に対して1本の釘打ちでしたが、現在は瓦一枚に対して釘を一本打つ『全数釘打ち』工法になっており、瓦が落ちることがありません。